カメラを撮る際に必須ではないものの、持っていると便利なアクセサリーが「レンズフィルター」です。
レンズフィルターを使うことで、写真に微妙な変化を与えることができ、微妙なニュアンスを自分好みに変える効果があります。
今回は、レンズフィルターの利点や種類について解説していきます。
レンズフィルターとは
レンズフィルターはどんなものなのでしょうか。
簡単に2つの特徴を解説します。
手軽にさまざまなエフェクトをかけることができる
レンズフィルターとは、レンズの前面に物理的なフィルターで、これを通して撮影すると写真にエフェクトをかけることができます。
写真の色調や明るさを、手軽に変更できるため、撮影後に専用のソフトでレタッチをしなくても済みます。
扱いや持ち運びが簡単
レンズフィルターの取り付けは、レンズに合わせて回してはめこむだけです。
そのため、撮影現場での取り外しが簡単で、いろいろ試して撮影を楽しむことができます。
しかも、レンズフィルター自体は薄く軽いため、カメラ道具の中にいつでも入れておける携帯性もポイントが高いです。
レンズフィルターの種類
レンズフィルターにはさまざまな種類があります。
今回はその中でも、今回はフィルター5種類とおまけのフィルター型レンズ1種類を紹介していきます。
保護するだけの透明なプロテクトフィルター
始めに紹介するプロテクターは、撮影には影響しませんが、レンズの保護に役立ちます。
レンズは非常に高価なものなので、ガラス面に指紋をつけてしまったり、何かにぶつけて傷がつくことは避けたいですよね。
そこでプロテクターがあると、ガラス面の損傷を防いでくれます。
値段の差はコーティングの差で、高級なものほど不要な反射や色味の変化が起きにくくなっています。
色味を整えるPLフィルター
PLフィルターを使うことで、被写体からの光の反射をカットし、本来の色味を高める役割があります。
人の肌でも青空でもそうですが、撮影時には光の反射で微妙に白っぽく映ることがあり、それを防いでくれるのがPLフィルターです。
例えば青空をより青くしたり、水面やガラス面の反射を抑えたり、葉の緑を深くしたりと使い方は様々です。
特に風景写真を撮るときにおすすめしたいレンズフィルターです。
明るさを調節するNDフィルター
写真の明るさは、カメラのシャッタースピードや絞りを変更することでも調節可能です。
しかし、どうしてもその設定でないと撮影できない、でも明るさを落としたい、といった場合に活躍するのがNDフィルターです。
暗くする度合いによって、いくつか種類がありますので、複数枚用意しておくと撮影現場でさらに選択肢が増えます。
光の輝きを柔らかくするソフトフィルター
夜空の星や光の反射といった、輝きを少し滲ませることで、柔らかい表現にできるのがソフトフィルターです。
人物撮影などのポートレートでも活躍し、顔の印象を優しく撮影することができます。
夜景で真価を発揮するクロスフィルター
クロスフィルターはかなり特殊で、光源を十字架状に変形させて撮影することができます。
かなりの明度で輝いているものにしか効果がないため、私生活ではあまり使うことはありませんが、夜景やイルミネーションといった、点光源がたくさんある場面で、ファンタジックな写真を撮影できます。
使いすぎると飽きてしまうので、ポイントで使うのがおすすめです。
小さなものを大きく写すクローズアップレンズ
こちらは厳密にはフィルターではなくレンズなのですが、フィルターのようにレンズ先端にねじ込んで使います。
小さなものを大きく写すレンズにマクロレンズというものがあるのですが、その世界を気軽に味わえるのがこのレンズです。
いつも使っているレンズに装着すると、被写体にグッと寄ってより大きく撮れるようになります。
カメラバッグに1枚忍ばせておくだけでレンズ2本分になるかも。
ただし、こちらのレンズを装着している間は、無限遠側のピントが合わなくなりますので、遠景を撮る時は忘れずに外しましょう。
レンズフィルターでワンランク上の写真を撮ろう
レンズフィルターを使いこなせば、自分の写真撮影に幅を出すことができます。
カメラがデジタルになってから、適当に撮っておいて後処理でなんとかしようと考えがちですが、PLフィルターやNDフィルターのように撮影時に装着しておかないと撮れない写真もあります。
効果を実感するためには、相応の技術力も必要ですが、まずは使ってみて効果を実感するのが一番の近道な気がします。
また、レンズフィルターはフィルター同士を重ねて使うことも可能です。
(ただし重ねすぎると画面の端がケラれたりするので、注意してくださいね)
普段はプロテクターをつけておいて、必要な時だけソフトフィルターを使用する、といったこともできます。
ぜひ新しいワンランク上の写真を撮影したい方は、レンズフィルターの使いこなしに挑戦してみてください。
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