写真をお仕事にしているプロにとって、撮影したデータが消えてしまうという事態は、最も避けなければならない事のひとつです。
ついうっかりだとか、運が悪かったでは済まされません。
もちろん、一般のユーザーにとっても、あってほしくない事ですよね。
では、プロは一体どのような方法で「確実に」データを扱っているのでしょうか?
メディア(メモリーカード)の取り扱い
- 出どころ不明の格安メディアは使用しない。模倣品の可能性あり。カメラメーカーの推奨する仕様のメディアを使用(データ破損対策)
- SDカードなど電子接点が露出しているメディアは、接点を素手で触らない。(通信不良/データ破損対策)
- カメラから取り出したら、プラスチックケースなど絶縁性のあるケースに入れる。(静電気/データ破損対策)
- 人から人への手渡し時、一旦机に置くなどして直接手渡さない。(静電気/データ破損対策)
- カメラ本体でメディアの初期化(フォーマット)をしてから撮影する。(読み込み不良/データ破損対策)
データのバックアップ
- 撮影が終わったら、忘れないうちにPCにデータをコピーする。
- 物理的に別々の2か所以上にコピーする。(リスクの分散)
(例)内蔵ストレージと外付けストレージ
(例)内蔵ストレージとクラウドストレージ
(例)外付けストレージ[A]と外付けストレージ[B] - 正常にコピーされたことを確認したら、そのタイミングでメディア(メモリーカード)をカメラ本体で初期化(フォーマット)する。
(これは中途半端にデータを残しておいて、バックアップされていないメディアを、勘違いで初期化してしまうのを防ぐためです。データバックアップとメディアの初期化はセットで考えましょう=つまり初期化されていないメディアは、バックアップもされていないので、撮影に使用しない というルールになります) - コピーされたうち、1か所は編集用、その他はバックアップ用と決めて、バックアップ用は万が一の場合に備えて、基本的に編集しないようにします。
これ以外にも、RAIDを組むなどの方法もあるにはありますが、非常にコストがかかるため、それに見合うだけの重要案件でもない限り、特に必要ないでしょう。
ボディにカードエラーが表示されるときは?
※コンパクトフラッシュカード使用機種の場合は、本体のカードスロット内部にピンが複数あります。スロット内部をのぞき込んでみて、ピンが1本でも曲がっていたり、折れている場合は、カードを挿入せず、電池を抜いた状態で修理に出してください。
※SDカード使用機種の場合は、カードの電子接点が汚れている場合があります。コンタクトスプレーを綿棒に少量付けて清掃してみてください。
※SDカード使用機種の場合は、カメラがご使用のSDカード規格に対応しているか確認しましょう。
(SD/SDHC/SDXC/SDUCと複数の規格があります。対応していない規格ではカードが正しく認識されません。)
↑を確認して問題なかったら、以下の3つを試してみてください。
- メディアを刺し直してみる
- メディアの初期化を試してみる(必要に応じて事前にデータのバックアップを取る。)
- 別のメディアを挿入してみる。(メーカー推奨のもの)
これで改善すれば良いですが、もし改善しない場合は、ボディ側が故障している可能性があります。
そんなときは、デジタルカメラ修理専門店「カメリペ」にお気軽にご相談ください
デジタル修理専門店”カメリぺ”に今すぐ相談する