レンズが結露する原因
冬季の屋外などでカメラやレンズが冷やされた状態で、急に暖房の効いた室内に持ち込んだりすると、空気中の水分が冷やされ結露が発生します。
冷たいグラスにつく水滴と同じ原理ですね。
レンズの場合、水滴というより白く曇った状態になることが多いです。
厄介なのはレンズ内部も結露してしまうこと
レンズの場合、外観だけでなく内側から結露してしまうことがあります。
レンズ内の空気の流れはとてもゆっくりで、ひとたび内側から結露するとなかなか取れないんです。
写真にも影響するため、しばらく撮影できる状態ではなくなってしまいます。
結露を繰り返すとレンズクモリやカビの原因に
レンズが結露している間は、空気中の塵(チリ)がレンズに付着しやすい状態です。
結露を繰り返すとレンズ内部が白く曇る原因になることも。
また湿気によりカビの原因になる可能性があります。
レンズ内部のクモリやカビは分解修理が必要になるので、できるだけ避けたいところですね。
レンズ結露対策
レンズが冷えた状態で温かい室内に持ち込む場合は、使っていたカメラバッグに入れたまま室温に馴染むまでしばらく置いておきましょう。
冷えたカメラバッグが緩衝材となり、急激な温度変化を和らげます。
カメラバッグがない場合は、室内に入る前にカメラ(レンズ)と乾燥剤をビニール袋に入れ口を縛り、室温に馴染むまで待ちます。
あと私が実践しているのは、普段から使い終わったレンズはこまめに防湿庫に入れておくということです。
そうすることでレンズ内部の入り組んだ部分の空気を低湿度に保ちやすく、レンズ内部からの結露は発生しにくくなる(気がする)上、カビの予防にもなりますから一石二鳥ではないでしょうか。
うっかりカメラを結露させてしまったら
外観がうっすら曇ったり軽く濡れた感じになる程度でしたらそれほど心配することはありません。
水滴ができるほど結露してしまった場合は、内部の電子基板まで影響を受けている可能性があります。
電子回路のショートを防ぐため、直ちにバッテリーを抜いてカメラ(レンズ)と乾燥剤をビニール袋に入れ口を縛り、乾燥させます。(必要に応じて乾燥剤を交換してください)
記載の内容は、結露や故障を完全に防ぐものではございません。
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